一般眼科|西本町アイクリニック|大阪府大阪市西区の本町駅最寄りの眼科

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一般眼科

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一般眼科

眼の病気といっても、数えきれないほどの疾患があります。一日語り続けていても時間が足りないほどにたくさんの疾患があります。
ここでは、その中で、日常診療でよく遭遇する疾患について簡単にご説明します。

屈折異常

眼の中で、角膜と水晶体はレンズの役割を果たし、光を感知する神経の網膜に焦点を合わせることで、ものが見えます。この焦点が網膜の前方にずれた状態を近視といい、後方にずれた状態を遠視と呼びます。どちらも焦点が網膜に合わなくなるため像がぼけて見えます。眼鏡やコンタクトレンズで矯正することが多いですが、近年は様々な屈折矯正手術も行われています。

老視(老眼)

眼の調節機能が低下することで、40歳前後から自覚することが多いですが、若い年代の方でも、スマートフォンやタブレット等を長時間見続けることで老視をひき起こしてしまうことがあります(スマホ老眼)。

眼瞼けいれん

まぶたがピクピクと痙攣している状態を眼瞼ミオキミアと言います。通常は片眼であり、睡眠不足や疲労、ストレス等が原因と考えられています。休息や睡眠により自然に軽快することが多いです。一方、眼輪筋に何らかの異常が起こり、まばたきの制御ができなくなる状態を眼瞼けいれんといいます。こうした運動障害に加え、眼の周囲の不快感、痛み、まぶしさ、眼のゴロゴロ感、乾燥感等の症状が現れることも多いです。多くの場合は原因不明です。根治的に治す方法はありませんが、対症療法として眼周囲の皮膚にボツリヌス毒素製剤を注射する方法があります。

鼻涙管閉塞症(涙道閉塞)

涙は涙腺で作られ、眼の表面をうるおしたあと、涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管と通って鼻の中に流れていきます。この涙の通り道のどこかが詰まってしまうと涙が鼻へ流れないので外であふれ出てしまうことになります。生まれた直後からの先天性鼻涙管閉塞と、高齢になってからおこる後天性のものがあります。先天性の場合は、まずは点眼と涙嚢マッサージをして効果がない時には涙道ブジー(専用の棒を涙道に差し込んで物理的に閉塞を破る方法)を行います。後天性の場合は、涙道に注射針で水を流して少しずつ詰まっているものを押し流す治療(通水)を行い、効果がない時には涙管チューブ留置術、鼻涙管吻合術等の手術治療を考慮します。

ドライアイ

涙の減少や質の変化によって、眼の乾き、かすみ、まぶしさ、ゴロゴロ感、眼精疲労、充血、流涙、眼脂等様々な症状をひき起こします。
原因は、加齢、ストレス、睡眠不足、生活環境(PC、スマホ、エアコン等)、コンタクトレンズ装用などです。
軽度の場合には、点眼薬で対応できますが、重度になってくると夜寝る前に軟膏を塗ったり、涙点にプラグやコラーゲン等で栓をする方法があります。

ものもらい(麦粒腫)

細菌感染により、まぶたの一部が赤く腫れ、傷みやかゆみを伴います。治療は抗生物質の点眼や内服を行います。

アレルギー性結膜炎

花粉やハウスダストなどアレルギーの現認があり、結膜の炎症、かゆみ、目やに、流涙等の症状が出ます。花粉は季節によって種類が異なり、春はスギやヒノキ、初夏はカモガヤやオオアワガエリ、秋はブタクサやヨモギが代表的です。当院では、代表的な8種類のアレルゲンについて20分で結果のわかるアレルギーテストを行っております。アレルゲンの同定検査をご希望の方はご相談ください。http://thermofisher.com/20min

ウイルス性結膜炎

ウイルスの感染が原因でおこる結膜炎です。特に、アデノウイルスが原因の流行性角結膜炎については、非常に感染力が強いので「はやり目」と呼ばれています。充血、目やに、痛み、流涙、異物感等の症状が強く出て、重症化すると、まぶたの裏に偽膜が出来てそれが角膜をこすって傷をつけたり、角膜に混濁が出て結膜炎が治ったあとも半年~数年の間混濁が消えずに残って見えにくくなってしまったりすることもあります。感染力が強いので、幼稚園・学校のお友達や家族、仕事仲間など周囲の人たちにうつさないように注意が必要です。

白内障

ピントを合わせるレンズの役割を持つ水晶体が濁る加齢性変化です。アトピー性皮膚炎や子どもの頃の病気によって早い時期から濁りが出てくる人もいます。水晶体が濁るとかすんだり、ものが二重に見えたり、まぶしく見えたりといった症状が現れます。進行してくると視力が低下し、眼鏡やコンタクトを使っても矯正できなくなります。進行した白内障に対しては、薬で治すことはできませんので、治療としては手術ということになります。

緑内障

視神経が弱って視野が欠けてしまう病気です。病気の進行は緩やかで、初期に視野障害があっても自覚しないことがほとんどです。一度弱った視神経が復活することはありませんので、一度欠けてしまった視野は二度と戻りません。緑内障の治療は完治させることではなく、進行させないことが目的となります。治療は眼圧を下げるのが最も有効とされ、点眼での治療が基本ですが、場合によってはレーザー治療、手術等もあります。放っておくと失明に至る疾患ですので(日本人の失明原因疾患第1位)、自覚症状のまだ出ていない早期に発見し、早期に治療開始することが大切です。40歳を過ぎたら定期的に眼科で緑内障の有無を調べましょう。

ぶどう膜炎

ぶどう膜とは、虹彩、毛様体、脈絡膜の総称です。ぶどう膜に炎症がおこると痛み、充血、飛蚊症、視力低下等の症状が現れます。ぶどう膜炎は、膠原病やその他の全身疾患と関連している場合もありますので、採血検査・胸部レントゲン検査などが必要になる場合もあります。

飛蚊症

蚊や糸くずのようなものが浮遊して見える症状のことです。単なる加齢性の変化であることも多いですが、眼底出血や網膜剥離等の可能性もあり、症状や見え方からは診断を特定することはできませんので、飛蚊症が生じたらなるべく早くに眼科での眼底検査をおすすめします。その際には、瞳孔を大きくする目薬を使います。目薬をさして15分程度お待ちいただき、瞳孔が大きく開いたら診察となります。結果、単なる老化現象であったとしても目薬の効果が消えるまで4~5時間かかります(個人差があります)。目薬が効いている間はピントが合いませんので、車やバイクの運転はできませんし、パソコンで小さい文字を追いかける仕事も難しいです。

糖尿病網膜症

日本人の失明原因疾患第二位として有名な疾患です。糖尿病には三大合併症があり、糖尿病網膜症はそのうちの一つです。(ほかの二つは、腎症と神経症です。)眼底出血、網膜浮腫、網膜虚血から始まり、新生血管が生じ、硝子体出血、網膜剥離等をおこします。糖尿病網膜症には、単純網膜症(SDR)、前増殖網膜症(PrePDR)、増殖網膜症(PDR)と三段階に分類されますが、初期の頃は眼底に小さい出血があっても視力低下等の自覚症状が出ません。自分で分からないうちに徐々に悪化していきます。早い段階であれば内服等で治療できますが、ある程度進行してしまうとレーザー治療、硝子体内注射、手術等の侵襲的な治療が必要となってしまいます。糖尿病が判明したら定期的に眼科で眼底検査を受けることが大切です。

黄斑変性

日本人の失明原因疾患第四位の疾患です。網膜の重要な部分である黄斑部に新生血管が出来てそれが不規則な出血を繰り返して黄斑部が破壊されていくものです。中心部の視界が歪んで見える、中心部が黒く欠ける、視力が急激に低下するといった症状が現れます。原因ははっきりとはわかっていませんが、近年増加傾向にある原因は高齢化や生活様式(特に食生活)の欧米化と考えられています。治療としては、眼に注射をします。予防として、ルテインの入ったサプリメントをおすすめしており(アメリカの大規模研究で発症率を下げることが実証されています。)、当院ではサンテルタックス20V、サンテウエルビジョンを取り扱っています。

網膜裂孔・網膜剥離

網膜剥離とは、網膜がはがれて視力が低下する疾患です。痛みを伴わないため気が付きにくいのですが、前兆として飛蚊症が現れることがあります。原因は、網膜の裂け目(網膜裂孔)であることが多いです。裂け目をそのまま放置しておくと、この小さな穴から網膜とその下の層との間に水分が入り込んでいき、最終的には網膜がはがれてしまいます。裂け目ができてまだ剥離になっていない状態の間なら、裂け目の周りにレーザー光線を照射して剥離を予防することができますが、剥離になってしまったら極力急いで手術が必要となります。